犬も歩けば好きに当たる

アニメやマンガの雑記ブログ

12/15 KIRINJI LIVE 2021@Zepp Diver City に行ってきた


めちゃくちゃ〝素敵な夜〟だった!!!!

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神セトリ

1.ただの風邪
2.朝焼けは雨のきざし
3.恋の気配
4.気化猫
5.雲吞ガール
6.曖昧me
7.小さなおとなたち
8.ブロッコロマネスコ
9.爆ぜる心臓 feat.Awich
10.千年期末に降る雪は
11.薄明 feat.Maika Loubte
12.「あの娘は誰?」とか言わせたい
13.killer tune kills me
14.first call
15.Almond Eyes
16.非ゼロ和ゲーム
17.時間がない
18.再会
19.知らない人
アンコール
20.愛のCoda
21.氷の世界
22.共演NG
23.素敵な夜

感想

KIRINJIのライブに行くのは昨年12月のNHKホール公演ぶり。再会がウレシイ…ウレシイ…
FC先行で取ったためすごくいい席だった。KIRINJIはいつもいい席が取れる気がする。
グッズは高樹さんのアクスタを買った。きゃんわい~

ドラムスとパーカッションの透明な衝立は無し。おなじみの顔と、新しい演奏者の方が入り混じる編成にワクワクした。

いつも思うけれどKIRINJIは照明がいい……特別目新しさも派手さもないけどいつもドンピシャ気持ちのいい照明が当たる。色合いもおしゃれで曲に合ってる。
一曲目の「ただの風邪」の生音の広がりにめちゃくちゃうっとりしてしまった。CDで聞いた時から綺麗に音が広がる曲だなーと思っていたけど、生音だと想像の百倍くらい気持ち良かった。そしてすぐ朝焼けは雨のきざし…これも大好きな曲。すごくいい。良いしか言えない。好き。

7.小さなおとなたち

お台場…観覧車…あるもんね!(歯茎剝き出しスマイル)
この曲も冬のさみしい感じがよく出ていて好き。眩しい光の寂しさ…みたいな照明がとても良かったです。

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ライブ当日の観覧車。綺麗。

11.「あの娘は誰?」とか言わせたい

も~~~MELRAWさんのサックスが本当にいい…原曲をめちゃくちゃ越えてくる。
この曲だけじゃなくて、全体を通してMELRAWさんのサックスやフルートが本当にいい。

12.薄明 feat.Maika Loubte
13.killer tune kills me

イカさんの歌声が美しい。これMVもしっとりした雰囲気がとてもいいんですが、会場で聞くと手拍子ありでめちゃくちゃノリノリになれる。サイコー。

10.千年期末に降る雪は
20.愛のCoda

この曲を生で聞きたくて聞きたくて、ずっと憧れていた。昨日ついに聞くことが出来た。本当に嬉しかった。客席で静かに泣いていた。
私のなかで12月と言えば千年紀末で、ライブ会場にいく電車の中でもずっと聞いていた。ライブでイントロが始まった瞬間、馴染みすぎて一瞬千年紀末ってわかんなかったくらい(?)千年紀末の雪!

愛のCodaはエレキのアレンジがめちゃくちゃ良くて…しっとりしつつエッジがきいてて、この曲が持ってる硬い部分がすごく際立っていた気がする。パーカッションもすごくよかった…

KIRINJIはこういう明るい中のさみしさ、切なさを表すのが本当に上手くて大好きです。大好きです(大事なことなので2回)

21.氷の世界

ジャキジャキした感じがすごくいい。

22.素敵な夜

V6が歌うバージョンもいいけど、作曲者本人が歌うとこうなるのか~という新鮮さ。
どこか初期のキリンジぽい陽気さと計算された適当さがあってよい。

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12月16日は本当に素敵な夜だったよ…2021年に出た曲を全部聞けて、昔からずっと好きな曲も沢山聞けて、本当に幸せな夜だった。私はこの夜をずっと覚えてるだろうな。
円盤が待ち遠しい。

indigo la end/ゲスの極み乙女。馳せ合い vol.2@東京国際フォーラムホールA に行ってきた

取り急ぎさらっと書きます。後日加筆したい。
ちょ~~たのしかった!!

ちなみに国際フォーラムホールAに初めて行った。
ひろい。広すぎる。野球場か?って思うくらい広い。
私は二階席のかなり前方の方の席だったので遠さが気にならないが、二階後方はまさにドームレベルの豆粒だろうなと思う。


感想

毛色の違うバンドを同時に聞くことが出来て最高だった。
陰と陽、青と赤、盾と剣みたいな感じ。でも完全に違う訳でもなく、親和性あるところもあり(どちらも川谷さんが入ってるので当たり前といえば当たり前だが)何が言いたいかというと…最高!!(語彙力)
演奏順はindigo→ゲスでした。

・indigo

セトリが予想外の曲ばかりで驚いた。
正直あまりじっくり聞いたことがない曲もあったので、これから聞き込んでいこうと思う。
照明はムードの時の方がすきかな…どの曲か忘れたけどずっと照明がまぶしくてろくに目を開けていられない曲があった。
冬夜と夏夜両方やるのは笑った。やっぱindigoの雨のようなしっとり感…すき家!!

・ゲス

ゲスを生で聞くのは初めてだったが、改めてindigoとは全然違うなと思った。
開場にいるのは同じお客さんのはずなのにノリ方や盛り上がり方が全然違う。キラーボール
の盛り上がりがすごかった。
ちゃんMARIやほないこかちゃんもめっちゃお客さん煽るし(笑)
てか全員楽器も歌(コーラス)うまくなってない? とくにちゃんMARIのキーボードがえげつなくてすごかった。
マルカを生で聞けてうれしかったな~

www.youtube.com


来年、indigoは武道館、ゲスは幕張とまた楽しい年になりそうです。
アンコールの時とか、ここ声出せるならきっと大盛り上がりだろうな~って場面も沢山あったので早く気兼ねなくライブを楽しめる世の中になってほし~~!!

蒼穹のファフナーTHE BEYOND十話、十一話、最終話 劇場先行上映を見ました※ネタバレ感想

対話を選び続けるのがファフナー、どんなに苦しくても存在を選ぶのがファフナー、そして島に帰るまでがファフナー



蒼穹のファフナーTHE BEYOND、ついに完結しました。
本当に完結しました。ありがとう。
ざーっと初見の感想を書いていきます。

fafner-beyond.jp


十話「嵐、来たりて」

何度聴いても喜安浩平さんの総士の声に驚く。だって本当に子供そのものなんだもの。
美羽とバディを組んで敵を撃破しようとするのがかわいい(クレヨンで作戦の絵を描いて解説するのもかわいい「くらえ!」)
いのやいのいいつつ第六次蒼穹作戦の壮行会へ。

一騎が再びキッチンに立って料理してるのがすごく…感慨深いですね。
こうして戦い前の時間をゆったり過ごす風景を見ていると竜宮島が「平和の文化を受け継ぐために作られた島」というのがよく分かる。
大人たちが子供たちを見守るまなざしがとてもやさしい。
雪合戦のカットが歴代OPのセルフオマージュになっていて…泣かせるじゃねぇか…




そしてあっという間に第6次蒼穹作戦へ。
セレノア・レガート・マリス・マレスペロたちの絆も深まってるのが何とも言えない…海の上で、海中で激しい戦闘が繰り広げられます。


不意にコクピットやCDCに風が吹く。
風…?
そういえば竜宮島のミールって…大気だったよね…

眼前に見えてきたのは、故郷、竜宮島。
海神島が竜宮島へ向かっているのと同じように、なんと竜宮島も海神島へむかっていたのです。第三次蒼穹作戦が思い出されます。
そして養生に見覚えのある機体が……

「機体コード……マークツヴォルフ……」
「立上……!」
微笑む白髪の芹ちゃん。

「おかえりなさい」

そしてEDへ…


もうぼろ泣きでした……みんなが帰りたかった場所。ついにたどり着いた、という達成感。何より島と一緒に眠った芹ちゃんが生きていて、迎えに来てくれたという奇跡。どんな言葉よりも優しさと重みのある「おかえりなさい」。

よかった…ほんとうによかった…



十一話「英雄、二人」

タイトルはEXODUSのセルフオマージュですね。EXODUSでは総士と一騎がアショーカを護りましたが、今回は…?


美羽は「やらなきゃ行けないこと」の為に島の中心部へ行こうとしますが、阻止しようとするマリスが襲いかかる。
美羽が竜宮島でやらなきゃいけなかったことは、コアと同化して次の世代へ命を繋ぐこと。マリスの真の目的はこれ止めることでした。なんでかって?だって美羽が世界のために犠牲になることないじゃないか!!!!!!(意訳)ということでした。

「早く言え馬鹿!!!!!!!!!」

わたしはずっとマリスが必死こいて美羽や総士を追っかけ回して奪還する動悸が見えないなと思っていたのですがなるほど……ほんとこういうシンプルな想いって、強いですね。美羽も総士も死んで欲しくないからアルヴィス陣営から奪っちゃおうと。いやぁ…愛だなぁ。ピュア。
マリスはもともとシュリーナガルのエスペラントのはずなので、シュリーナガルの人間と竜宮島民との間にこんなにも絆が生まれていたと考えると…熱いですね、胸が。
ずっと強がっていた彼が見せる、崩れ落ちそうな泣き顔。マリスが一気に人間臭くなってとても好きなシーンでした(7~9話の「地獄へようこそ!」もなかなかに小物臭人間臭かったが)。


総士は島に眠るゼロファフナーを操り高出力の電磁砲でマリスを撃破。
一騎もアキレスと自身の持つ同化の力でレガートを撃破(俺は…お前だ…。お前は…俺だ…!)。


美羽を止めようとする総士を止めようとする一騎。
暗に「竜宮島はひとりの自己犠牲によって成り立ってきたから仕方ないんだ」と説得する。一騎自身も自己犠牲の人だし、なにより竜宮島の神さま(乙姫ちゃん、織姫ちゃん)やエスペラント、その他島のために死んでいった人たちがそうだったので、もうそれが一騎の中では当たり前なんだよね。
「お前らは自分を犠牲にすることしかできないのか!? 最初はそれしかできなかったのかもしれないけど、いい加減に学べよ!(意訳)」
怒りを爆発させてアキレスとマークニヒトが戦う。熱すぎる…


そして美羽は対話の力で世界を祝福することに成功。
なんとアルタイルをみんなに分け与えました。


え…アルタイルを…分け与える…だと…?(甲洋が地味に韻踏んでた)
できるの…?そんなことが…?


できました。世界中がシャイニー☆状態。
私は「俺たちは…奇跡をみているのか…?」のウォルターさんになってしまった。

ほんとに想像を超えてくるなファフナーは…情報量が多すぎて途中何が何やらになってしまったが、対話を選び続ける姿勢がファフナーらしくてとても良かったです。

ちょっと脱線、CGや作画、音響について

オレンジさんのメカCGが本当にすごい!!!!なんか…さらに進化してません?!?めちゃくちゃ動くし色のディテールが本当に細かくて(光の当たり方で期待の色がちょっとずつ違うの、細かい)
カメラワークもダイナミックで迫力がすごい。EXODUS英雄二人の時の超次元な戦闘シーンも凄かったが、今回はさらに超えてきた感じです。


そしてキャラ作監平井久司さんが入ってるのでキャラの顔が本当にいきいきしていて…ビヨに入ってからびっくり顔の表情が( °_° )っぽくなったの可愛いです。EXODUSで「あ、このカット平井先生が描いた/作監したやつだ!」って舐めるように見てたので、今回のキャラ作監はとても嬉しかったです…!



そして斎藤恒芳先生の音楽が本当にいいですね…私の場合、ファフナーは斎藤先生から入ったので(以前宝塚の音楽をよく担当されていたので)(ちなみにプリパラも斎藤先生から入りました)
BEYONDはBEYONDよりも旋律で聴かせる曲が多いような気がして、とても聴きごたえがあります…ホルンとダブルリードの使い方が本当に…好きです!!!




最終話「蒼穹の彼方」

戦いが終わり、竜宮島に降り立つ史彦達。それを新たなコア(輝夜、朔夜)と芹が迎える。

改めて芹ちゃん。生きててくれてありがとう。私は死なないから、ってそんな寂しいこと言わないでくれよ。ずっと一人で闘ってたのかな、って思ったけどそうだよね。新しいコアが生まれたから。

一度海底に沈んだため住居や施設はほぼ壊滅状態。でも、彼らなら必ず再興できるだろうと思えた。そして器屋の土間で真壁親子が邂逅。「ただいま」の一言がこんなに嬉しいなんて…涙腺がずっとゆるみっぱなしでした。

同化現象が進んだミカミカもレオちゃんも、遠見の奪われた右目も、昏睡状態だった里奈もみんな元気な身体を取り戻して…本当に良かったです。世界中がシャイニー☆


総士(こそうし)が「皆城総士の灯篭を流そう」と提案するのがとてもよかったですね。みんな「こそうしと総士は別人」として接してはいましたが、なんやかんや「前の総士とは違うな」と口にすることもあり、前の存在との糸がつながったままであることが示唆されていました。
ここで完全に「過去と決別」すると決めたのがいいな~と思いました。もちろん死者として弔ったり思い返すことはあるでしょうが「昔の総士とは違うんだ」とみんなも総士自身も自覚するんでしょうね。

竜宮島の海に「堂間広登」「貴志シャオ」「遠見千鶴」「皆城総士」と犠牲になっていった人々の灯篭が流れてゆく。灯篭流しはどこかしんみりとしたシーンですが(今回は特に)、人の営みやあたたかさ、「死んだ者たちを忘れない」という気持ちが如実に表れていてとても好きなシーンです。


ケイ素組(甲洋、一騎)は世界を見に行くために再び島の外へ。飛び立つ瞬間に総士が何かを叫ぶのをみて微笑む一騎。

~幕~


途中Separation、シャングリラ(新録)が流れるのがすごく…すごく感慨深かったですね。



僕らは目指したシャングリラ。

かつてはまだ見ぬ外の世界を求めて飛び出した若者たち。島を守るために離れたり戻ったり、そして対話を選ぶために島自体を沈めるという苦しい選択をしてまでも故郷をあきらめなかった竜宮島民たち。

そして多くの犠牲を出しながらも、再び故郷へ帰ってくることができました。


EXODUS最終話の総士の語り。
「君は知るだろう。苦しみに満ちた生でも存在を選ぶ心、それが僕らを出会わせるのだと。世界の祝福と共に僕らは出会い続け、まだ見ぬ故郷へ帰り続ける。何度でも」を見事に回収してくれました。

THE BEYONDは完結しましたが、一騎と総士はこれからもまた出会い続けるのでしょう。



能登総監督、うぶちん、平井先生、ほかスタッフ・キャストの、皆様本当にありがとうございました。

まだまだ竜宮島に帰り続けたいので、早速2回目を見てこようと思います!

panpanya『おむすびの転がる町』『魚社会』を読んだ

やっぱりpanpanyaさん、好きだ~!(初読は二匹目の金魚)
『おむすびの転がる町』『魚社会』、どちらもすごく面白かった。
SFのような世界観。舞台はキラキラしてない等身大の日常(しかも「川崎」というのがなおいいですね)。
日常の延長線上にある非日常というか…私が見落としているだけで、本当にこういう世界があるのかもしれないという気持ちになってくる。
描き込まれまくった背景によってお話の説得力が増しているような気がします。
そして時折出てくる宇宙人みたいな生き物とか、喋るカエルとかさかなとか、すべてがシュールなのにどこか理屈っぽくて本当に面白い。


表題作「魚社会」は本当にもう、星新一SF小説を読んでるような気持ちになる。作者のさかなに対する固執に近い何かを感じた。
そしてなんといっても「カステラ風蒸しケーキ」への執念と情熱はすごかった。一度でいいから食べて見たくなった。そして週末にでも再現レシピのパンを焼きたくなった。

その他は市営ロープウェイの話と、郵便配達の話と、「ヤッホー!」という電光掲示板を作る話と、SAでお土産屋さんを作る話が好きでした。



こういってはおこがましいけれど、私と作者は「好き」だと思うもののベクトルが似てるんだと思う。

・観光地の古いお土産屋さん
・車に潰されてぺしゃんこになった缶
・車窓から見る名前も知らない町
・なんや用途がよくわからん小物
・住宅街にあるピンクや緑のペンキで描かれた地図
・電柱、電線
・タウンページ

というか、こういうのってみんな多分うっすら好きだと思うんですが(え?好きじゃない?)、それを文字に起こし絵に起こし、ストーリーとして組み立てているのがすごいですね。
穂村弘が好きな人、多分panpanyaさんの作品も好きなのでぜひ読んでみてください。




巻末の解説やお話とお話の間に挟まるエッセイ風の文章が本当に素晴らしくて、(着眼点、言い回し、余韻、どれをとってもすごくいい)こういう文章書ける人になりたいなとつくづく思う。


あと個人的にpanpanyaさんの台詞回しや効果音、オノマトペが好き
・どら(よし、どれ、と同意)
・ガタンゴー(電車が走る音)
・ローポポー(夕方の帰宅を促すチャイム)
・HOME...(帰宅して場面が切り替わるシーン)
・すってんてん!(これはおむすびころりんの話に限る)

映画『お嬢さん』を見ました

韓国映画『お嬢さん』を見たので感想です

お耽美というにはキュートすぎるし、シックと言うには毒がありすぎる!!
韓国映画のホラーもの、サイコスリラーものってこんな面白いんか?!と思った映画でした。

あらすじ

舞台は1939年の朝鮮半島。支配的な叔父と、膨大な蔵書に囲まれた豪邸から一歩も出ずに暮らす令嬢・秀子(キム・ミニ)のもとへ、新しいメイドの珠子こと孤児の少女スッキ(キム・テリ)がやってくる。実はスラム街で詐欺グループに育てられたスッキは、秀子の莫大な財産を狙う”伯爵”(ハ・ジョンウ)の手先だった。伯爵はスッキの力を借りて秀子を誘惑し、日本で結婚した後、彼女をある場所に隔離し財産を奪う計画を企てていた。だがスッキは美しく孤独な秀子に惹かれ、その計画は少しずつ狂い始めていく

amazonプライムのキャプションより引用)



※ネタバレを大いに含みますのでご注意ください

第一部

“伯爵”の企ての元、スッキが秀子お嬢様の侍女として上月家の屋敷に潜入するところから映画が始まります。
(叔父の上月は韓国人で、日本人の嫁を取り帰化
ん?第一部? てことは第二部もあるんですかね?

最初はもちろんお金目当てだったスッキですが、時間を共にするうちにお嬢様の艶やかさや孤独に惹かれてゆきます。
そして計画通り伯爵は秀子に近づき、懐柔を計ります。狙い通り、お嬢様は次第に伯爵に惹かれてゆく。ここでジェラシーを感じつつも、計画遂行のために静かに唇を震わせるスッキがいじらしい。
珠子(スッキ)はもともと赤ちゃんを育てて売りさばくという仕事をしていたためか、お嬢様を何かと「赤ちゃん」扱いするんですね~~…それがなんともかわいくて…お風呂に入れてあげるシーンやベッドで口づけを教えるシーンが特に印象的で、飴を舐める描写がすごくえっちでした…
台詞の端々に女同士の秘めやかさみたいなものがにじみ出ていて、とてもよかったです(意味ありげな目線や、着替え時にコルセットのボタンを外しながら「たくさんのボタンは私のためにある」とかさ~~…)


計画通り、伯爵・秀子・スッキの三人は上月の不在を狙って日本への亡命を果たします。(お寺で祝言を上げた夜、二人の初夜の音をごまかすように歌を歌いながら天井見つめてる珠子、エモい)
日本へ渡った後、「計画通り」薬でだんだん精神が衰弱ゆく秀子。「計画通り」精神病院へぶち込もうと車を走らせた結果、病院送りにされたのは…珠子!!!
実は秀子と伯爵は内通していたのです!!!!!!(「珠子お嬢様は自分のことを侍女だと思い込んでいる、侍女は私なのに…もとのお嬢様に戻ってほしい」と目に涙をためていた)


はいここで第一部・完!!!

え!?!?!?!?!?!?
画面の前でただ一人おいていかれる私。

そう、秀子は何も知らずにただ騙される初心なお嬢様ではなかったのです。

第二部

そしてすぐに第二部が始まります。
第一部はスッキの視点で物語が進みましたが、ここから秀子の視点へ。
秀子が韓国の伯父の家にやって来たところまで回想。
書物好きの伯父の「書物」とはいわゆる日本の春画、官能小説。それを珠子の叔母に「朗読」させ紳士たちとともに聞くのが趣味であり商売の一環のようでした。(叔母はその後桜の木で首を吊り自死

幼少期から性の朗読のための教育をされ、このままではこの頭のおかしい舌の黒い伯父と結婚させれらてしまう!と思ったその時、藤原伯爵に共謀を持ちかけられます。自分と結婚したことにして日本へ渡り、ついてきた女中を秀子として精神病院にぶち込んで、あとは各々金を手にして自由の身、だと。

そして侍女としてやってきた珠子との生活が始まります。最初は何も知らないお馬鹿さん、とあしらっていた様子ですが次第に本気で珠子に惹かれてゆく秀子。伯爵に惹かれてゆく素振りも珠子を騙すための演技で、むしろ伯爵には嫌悪感を抱いている様子でした。
でも、そんな秀子と珠子はともに藤原伯爵に利用されていると打ち明け、伯爵を陥れ二人で自由を掴むために立ち上がります。

上月家を後にする前に、伯父の持っていた蔵書(秀子を苦しめていたもの)をめちゃめちゃに破壊する珠子がまさに「救世主」でかっこよかったです。その時の表情がまさに「敵討ち」という感じで、怒りと悲しみと復讐心がないまぜになった顔がとてもよかった。


そして秀子は伯爵に毒を盛って彼のもとから逃亡、スッキも混乱に乗じて精神病院を脱出。落ち合った二人は偽造したパスポートで上海へ逃亡!!

~二人は幸せなキスをして終了~(ガチです)

船室でいちゃいちゃするふたりがマジでかわいくて…とにかく画面が綺麗なんですよ。末永くお幸せに…。秀子は強かな女だし、珠子は絶対秀子守るマンだし、何があってもきっと大丈夫だよ二人は。

第三部

上月によって韓国に呼び戻された伯爵は拷問されます(秀子と蔵書両方を失ったため)
この拷問(指切断、手の平に穴をあける)がなんとも痛い。人体のパーツを集めることも伯父の趣味の模様で、性器を切り取られそうになるが、伯爵が「煙草」に仕込んでいた水銀により、二人は死亡。
(伯爵、ちんぽ守れてよかったね)
つまり、珠子と秀子は貶めようとする男ふたりに完全に勝利したわけです。



感想

美術、衣装、台詞回し、カメラワーク、どれを取ってもいい。
雨の多い鬱蒼とした森の中にたたずむ和洋が融合した建物。アンニュイな雰囲気のお嬢様、韓国風の服を着た使用人たち…雰囲気がもう、最高です。秀子がずっと手袋をしていて、つけたり外したりするシーンが効果的に使われているのがよかった。
そして何より百合シーンがえちえち。何回も言うけど綺麗なのよ、画面が。


想像以上に日本語を話すシーンが多くびっくりした。皆さん流暢に話すからすごい。たまーに韓国人の日本語特有の訛りというか、ほちょほちょ話す感じが出るところもあって、すごく可愛かった。着物の着こなしや日本髪が完全に日本風でないところも、「日本に憧れる韓国人」という感じがしていい。


視点によってものの見方が変わる怖さや面白さを改めて実感した。
第二部の秀子視点の時、「ああ珠子、だまされてかわいそうに…この後精神病院に送られるとも知らず…」と思っていた途端に「珠子と秀子も共謀してんたんかい!」という展開になり、騙されていたのは藤原伯爵と視聴者でした…というオチになるのが面白かったですね。
こういうミステリものって答え合わせのシーンでちょっとダルくなることがあるけど、全然中だるみしないで見れたのが良かった。


うーん書きたいことの1/10も書けてない気がする。
映画の感想書くのって難しい。

indigo la End ONEMAN TOUR「ムード」@野音 に行ってきたよレポ

indigo la End ONEMAN TOUR「ムード」
2021年10月10日@東京・日比谷野外音楽堂

セットリスト

1.煙恋
2.想いきり
3.はにかんでしまった夏
4.ダビングシーン
5.左恋
6.夜風とハヤブサ
7.花傘
8.蒼糸
9.チューリップ
10.心雨
11.夜汽車は走る
12.夜漁り
13.夜光虫
14.夜の公園
15.夏夜のマジック
16.通り恋
17.Unpublished manuscript

アンコール
18 ラブ feat. ​pH-1
19 夜明けの街でサヨナラを

※間違ってたらすみません

感想

野音で夕暮れて夜になっていくさまを見ながら聞くindigo la Endは端的に言ってめちゃくちゃ良かったです!!

1.煙恋
グッズに「煙恋Tシャツ」があったので、1曲目に来るかな?と思っていましたがほんとに来た。
白い煙(スモーク)の中からメンバーが登場し、天井からぶら下がったまん丸の電球のような照明に照らされているメンバーがめちゃくちゃかっこいい(照明は青色だったかな?)。
夕暮れの空をバックに柔らかくも透き通るような歌声が響き渡って、一気に引き込まれました。


2.想いきり
3.はにかんでしまった夏
想いきりは2番の歌詞がすごく好きで沁みた。
はにかんで~のイントロのギターのエフェクトがザリザリ系(伝われ)になっててかっこよかった。
あとここの照明もバックから「バッ」と照らされるような感じでかっこよかったです(語彙力が無くてかっこいいしか言えない)


4.ダビングシーン
5.左恋
ダビングシーンで背景が水色の水泡になった後、左恋で真っ赤な激しい照明に変わり、その変化にクラッときた。「夜行秘密」で一番好きな曲が左恋なので聞くことが出来て良かったです。
♪打った~左恋~のバッタ~ の下りが特に好きなんですが、
この頃に日が暮れてグッと暗くなった。めちゃくちゃテンションが上がってくる。


6.夜風とハヤブサ
7.花傘
ハヤブサからの花傘ってなんか…エモくないすか…
「過ぎたら滴たるあなたの心の内をのぞき見してるような夢見て傷つくだけ」→「恋したんだよ 勝手に君を差したりしてさ」って、なぁ!?
そして花傘のストリングスがあらためていいなと…。バンドミュージックに入ってくるストリングス好き。

8.蒼糸
9.チューリップ
10.心雨
チューリップの「さむいなぁ…」の感情の入れ方がすごくて鳥肌立った。
アウトロの後鈴虫の声が「リー…リー…」と鳴っていてエモかった。秋だね。


11.夜汽車は走る
12.夜漁り
13.夜光虫
14.夜の公園
15.夏夜のマジック

怒涛の「夜」シリーズ!!
曲が移る度にまた夜!また夜!ってテンション上がってた。
バックにMVが移って、バンド本人たちにはあまりライトが当たらないのが印象的。なんかバレエとかオペラのオーケストラみたいな(伝われ)
通しで聞いていると、あらためて歌詞が小説のようで美しい。
『夏夜のマジック』の出だしコーラスの「♪フフフー」が「♪フフッフフゥー↗」になっていた(ライブだとこうなんですかね?)
昨日(10/10)は日中夏みたいに暑かったので、個人的な2021年夏の締めくくりの曲になりました。夏…終わるのか…泣


16.通り恋
17.Unpublished manuscript
ラスト前のMCで「indigoは主に恋愛の歌を歌うバンドだと思ってる方が多いと思うんですが、僕達がアーティストとして音楽にのせていちばん言いたいことはこの曲に書いてあります(うろ覚え、意訳)」という前置きがあってからの「Unpublished manuscript」。
音の圧というか質量がものすごくて、最後の最後、真っ白にビカビカ点滅する照明をバックに楽器をかき鳴らしている姿にとても心を打たれました。

アンコール
18 ラブ feat.pH-1
新曲聞けてヤッター!になった。やっぱりこの曲めちゃくちゃ好きです。pH-1さんのラップもめちゃくちゃいい。いいしか言えん。

19 夜明けの街でサヨナラを
夜が続いてからの夜明けです。エ、エモ~~~…さわやかにしめくくりました。

全体を通して

実は私自身、初めての野音でした。ずっと行きたいと思っていましたが、なかなか機会がなく…初めての野音がindigoでよかったです!!
私の一番後ろの席だったのですが、会場全体を俯瞰で見ることが出来てとても良かったです。楽しんでる人をみるのがすごく好きなので…

前半のMCで「ムード」のタイトルに触れた折、「その場の雰囲気で動いちゃったり、声の大きい人がムードを作ったり…でも今日は、みんなひとりひとりのムードで楽しんでください(意訳)」と川谷さんが仰っていて、なんだかとても安心したというか、理由が自分でもよく分からないのですがちょっとうるっとしてしまうくらい感動しました。
声は出せないけれど観客ひとりひとりがリズムに揺れていて、とてもいい雰囲気のライブでした。
「お玉洗うと水が跳ね返って服がビッシャーなる」というユルいMCもよかった(笑)


夏夜のマジックを聞いてるときだったかなぁ。
この曲を聴いている時、急に村上春樹のエッセイの一節を思い出してしまった。
村上さんがすごく疲れた日の夜、ある外国人奏者を招いてのオーケストラのコンサートがあり、聞きに行くか迷ったけれど、まぁこんな機会もなかなかないし勿体ないから聞きに行こうか、という話になった。で、ブラームス交響曲を聞いている最中、身体の疲れが溶けだすように抜けていったそうな(意訳)。そしてその後の一文が「春の夜は暖かく親密であり、僕らの目の前で世界と人生は再び美しく開けていた」なんですね。まさに私もその状態になってしまって、「『夏』の夜は暖かく親密であり、わたしの目の前で世界と人生は再び美しく開けていた」だったんです、本当に。
身体から日々の疲れが抜けて、明日からまた頑張ろうという気持ちになりました。いやぁ、音楽の力ってすごいですね。本当に無事開催&参加できて、良かったです。
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終演後日比谷公園から見えた星

12月のindigo la Endゲスの極み乙女。「馳せ合い vol.2」もチケットが当たっているのでこちらも楽しみです。

ライブのレポを書くことに不慣れなのですが、ここまで読んでくださってありがとうございました。

ヒプノシスマイク極楽湯コラボに行ったよ

ヒプマイコラボ風呂ってなに…?

2021年8月下旬。それは唐突に発表された。


https://rakuspa.com/hypnosismic/

 

コラボ風呂って…なに!?

 

銭湯コラボ自体に経験がないわけでは無い。
私は昔テニスの女(訳:テニスの王子様が大好きなオタク女)だった。2013年の夏、お台場の大江戸温泉物語で新テニのコラボイベントが開催され、行ったことがある。
コラボメニューがあったり、館内にパネルや展示があったり、グッズが販売されたり…温泉に癒されながら推しを摂取できるなんとも楽しいイベントだ。
でもたしか、コラボ「風呂」は無かった気がする…(記憶が曖昧)

 


じゃあ、つべこべいわずいってみるべし!(カレーメシ!)ということで行ってきました。

極楽湯は全国展開しているスパ銭なので、アクセスしやすい対象店舗にいく。
私はRAKUスパ鶴見に行きました。広くて有名なところです。

 

 

コラボ風呂の正体

なんてことはない、ディビジョンカラーの入浴剤の入ったお風呂でした。(パネル等の展示はなし)
な、なるほどね~~~…

私が行った時はFlingPosseのコラボ風呂で黄色いお湯でした。柑橘系のいい香りだった♪


館内展示を楽しむ図

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推しがかわいい

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コラボドリンクとご飯

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推しディビはオレンジジュースのドリンク!

ランダムコースターはナゴサカの2番手でした。

※海鮮丼はコラボ関係ないです。途中からお茶漬けにして食べました。美味しかったです。

 

コロナ関係なく普段からコラボカフェ等に行く系の人間ではないのですが(なぜならブラインドのコースターやグッズに興味がないから)久々の「オタ活」ぐあいにたいそうテンションがあがった!

やっぱオタクは…推しにテンション上がってしまう人間なんやなって…

 

 


RAKUスパ鶴見の感想
その週結構疲れてたので「お風呂入って、かつ推しに会って癒されよう!」と目論んでいたのですが、行っただけで結構疲れた。

何故ならかなり騒がしいから。

 

土日の午前中に行きましたが、とにかく人が多い。食事処は常に満席。密。寝ころびスペースはぎゅうぎゅうで座れたもんじゃない。
子供可なのでけっこう騒がしい。というか、大人もまんべんなくお喋りがうるさいので「ゆっくりしにいく」って感じの施設ではない(平日は静かなのかも…?)。どちらかというと「今日は友達とRAKUスパいくよ☆」ってノリの施設なのかも。

 

※ゆっくりしたい人は東京ドームシティのスパラクーアか、歌舞伎町のテルマー湯か、横浜駅のスカイスパに行こう(スカイスパは時間帯によっては騒がしい)


サウナのセルフロウリュウはちょ~気持ち良かったのでまたサウナ目当てで来ようかな。

 

 

でも普段体験しないことを色々体験できて楽しかったです。プラネタリウム岩盤浴がすごかった(主に期間限定映像が)